第26号「病気の原因は?」(2012年9月28日配信)

 前回、左右の体温が違っていたが解消した、という話をしました。これは何もせずポーッとしているうちに治ったのではありません。
 そもそも私は腰痛があり、医者からは「背筋を鍛えれば良くなる」ということは云われていて、事実背筋を鍛えているときは腰痛は出ないのですが、しばらくサボると再発、ということを繰り返していました。ナットク会計の「医者の自家消費」でお話したように、最近、尾てい骨にえらく痛い注射をされてしばらくは腰痛が治まっていたのですが、その後少しずつ腰痛がまたぶり返してきていたのです。
 今回は五十肩が少し良くなったところで通院を止めてしまったためか、肩の痛みがなかなか消えず、そのため背筋を鍛えようにもエキスパンダーが使えないのです。バネを1本に減らしてやってみましたが肩が痛くて出来ません。バネ1本のエキスパンダーは実に滑稽な感じです。

 なぜ他の病院に行かないのかというと、レントゲンを撮っては「あまり変化はありませんね。加齢によるものかも知れません。」「ひどくなったら又来て下さい。MRI撮りますから。」「痛み止めを出しておきましょう」のワンパターンなので行っても意味がないのです。
 かと言って、尾てい骨の先生の注射は痛い割に効果が長持ちしないし、消毒用アルコールを垂らされてれえらい目に遭ってますから2度と行きたくありません。

 仕方がないのでうつぶせになって上体をそらす運動や柔軟体操、ストレッチ体操を気長に続けました。体が硬いので上体をそらすのは苦しいのですが、他にいい方法がないので頑張って続けました。そのうちエキスパンダーもバネ1本なら出来る様になりました。無理すると又肩が痛くなるので注意しながら続けるうちの効果テキメン。2週間も経つと腰痛が殆どなくなったのです。そして、左右の体温の差も殆どなくなったのです。
 腰痛以外にも肩こりやムクミやメマイのように、医者に診て貰っても原因の分からない病気はたくさんあると思います。そのなかには運動や食事で治るものも多いのではないでしょうか。人間は、食べ過ぎず規則正しい生活をし、適度に体を動かすように出来ているのだと思います。

 現代人はたらふく食べるくせにあまりにも運動をしないと思います。私が利用する駅のエスカレーターは急がない人は左側に立って乗り、急ぐ人は右側を昇ったり降りたりしています。左側が長蛇の列で、右側がスカスカに空いているのに右を選ぶ人は稀です。お年寄りだけでなく若い者も左に並んでジッと立って運ばれていくのです。「そんなに歩きたくないのか、歩くのが嫌なのかなぁ」と不思議になります。
 エスカレーターはジッと乗るもので、自分で昇ったり降りたりするようには作られていないそうですが、国民の健康促進のため、病気予防のために、その上を歩けるように丈夫に作って欲しいと思います。そして元気なうちはなるべく歩きましょう。不自由になったらどんなに歩きたくても歩けないのですから。


前号 最新号 バックナンバー一覧 次号