第10回「粉飾にご注意」(2010年11月23日)

 今回は、粉飾のお話です。
粉飾といえば、普通は利益がないのにあるように見せかける操作をいいますが、逆に脱税目的で、利益があるのに無いように見せかけるのも粉飾(逆粉飾)です。
利益を捻出するには、架空売上の計上や経費の簿外処理等を、逆に利益を減らすには、売上を隠す簿外処理や経費の水増し等をすることになります。
 具体的には、資産の評価損や減価償却費を計上しない、あるいは過少に計上するといった企業内部でさほどの罪悪感もなく比較的自由に実行できるものもあれば、架空売上や経費の水増しのように、取引先の協力を得て、証憑書類を入手しなければならないものもあります。
 取引先に本心を明かして架空の領収書を発行してもらうというのは、秘密が漏れ、噂が広まる恐れもあり、非常にリスクの高いものです。話を切り出すときは清水の舞台から飛び降りるような覚悟だった、とは実行者本人の弁ですが、当然の心境だと思います。


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