第26回「算用数字と御算用者」(2011年3月9日)

今更この話題は少し古いかなという気もしますが、「武士の家計簿」という映画が話題になりました。実は私も、職業柄見なければいけないような気がして出かけたのです。

ご覧になった人も多いと思いますが、そうでない人の為に一言説明しますと、幕末から明治にかけての加賀藩の、経理担当サムライ(御算用者=ごさんようもの)の生活や仕事ぶりを資料に基づいて再現した映画です。

この映画ではいろいろ教えられました。体面にとらわれ出費がかさんで武士の生活は楽ではなかったにもかかわらず、しきたりを破ることはなかなか出来なかったこと、武士階級に対する融資は金利が異常に高いことから延滞や貸し倒れ(踏み倒し、あるいは藩のとりつぶしによる侍の失業?)が多かったと思われること、交渉ごとでは相手にもメリットがあることを示さなければならないこと(金利・元本の減免交渉)、激動の時代を生きるには抜きんでた特技が必要であること(海軍への再就職)等です。大いに参考にさせていただきたいと思います。

それから、疑問に思ったことが三つと、非常に驚いたことが一つありました。


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