第20回「会計の効用」(2011年1月27日)

最近立て続けに、次のような意見に出くわしましたので、これを会計的に考えてみました。

『年金という面から考えると、子供をもつ夫婦は自己を犠牲にして子供を教育し、その子が成人して我々の老後を支えてくれるのに対して、子供を産まない人は、稼いだお金を全部自分のために使って優雅に暮らし、老後は別の人が育てた子供の世話になるからずるい。子供を産まない人は社会に対して義務を果たしていない』

このような考えを持つ人達を仮にAグループとします。そして、子供に恵まれない人達をBグループとします。

Aグループに対しては、『子供に恵まれない人と、所得を全額自分のために遣うために意識して作らない人とは区別すべきだ、子供ができない人のつらさや不妊治療の負担等を考えるべきだ、子供がいれば税制面やら補助金やら医療・保険等での優遇は非常に大きいこと認識すべきだ、子供の養育は基本的に私的な事柄だ』等の意見があると思いますが、とりあえずそれは脇へ置いておきます。


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