第81号「最近パソコンが重い」(2014年7月20日配信)

  最近パソコンが異様に重くて遅い。データのゴミが溜まったのかも知れない、などと思いつつ使わないソフトをドンドン削除したりしてみたが一向に効果がない。「CPUの使用状況が100%」とか「反応してません」などと云う表示が出てしょっちゅう固まってしまう。
パソコンの演算能力がドンドン進歩しているが、それ以上にソフトが際限なく大型化して、それほど処理速度が速くなったように感じない。「さすがは新製品!凄く速い!」などと感じるのは購入当初だけだ。数ヶ月もすると前のマシーンと同じかかえって前のより遅い、と感じるくらいだ。
それにしても今回のこの遅さは異常だ。息子がファンの近辺にホコリが溜まっているのかも知れないという。カバーを外してみると、冷却用ファンにけっこうなホコリがまとわり付いている。まずこのホコリを掃除機で吸い取った。ファンがあるということはこの陰にラジエーターがありそうなものだがこのままでは良く見えない。ファンを外してみたら四角いホコリの塊(かたまり)が現れた。
この塊は、固まってタタミイワシのようになった厚さ数ミリのホコリの幕でビッシリと覆われた何かであった。これを手でそっと剥がしたらベロベローッと剥がれたではないか。案の定ラジエーターだった。しかしこんな状態では冷却など出来よう筈がない。パソコンは高温になると極端に働きが悪くなるのだそうだ。人間とかなり似ている。
とにかくタタミイワシを剥がし、その近辺も掃除機で吸いまくってきれいにし、動かしてみた。今までの鈍重な動きがウソのようにキビキビと動くではないか。パソコンが遅くなった時の対処法として「デフラグ」や、使用しないソフトの削除等が昔のPC専門雑誌には載っていた。デフラグとは、断片化されてバラバラに散らばってしまったデータをまとめたり繋げたりして整理し直すのだそうだ。最近はPC雑誌など見る気もしないが、どんな対処法が載っているのだろうか。
手間隙掛けてパソコンをアレコレ操作するよりも、ホコリを取り除くという単純な方法がはるかに効果があったということは新鮮な驚きだ。社会生活や仕事上のいろんな場面に応用できそうな気がする。

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