第19号「絶対儲かるナイショの話」(2012年8月10日配信)

これだけ景気が悪いと世の中は節約ムード一色で、私の身辺は分厚い灰色の不景気雲に包まれたような感じがします。やることなすこととてもみみっちくなってしまいました。
耐え難い猛暑で、当事務所も午前中からエアコンがフル稼働ですが、室外機への日差しをスダレでさえぎったり、窓に日よけをつけたりと節電に努力しています。さらに窓を小幅に開けては外気をチェックし、風が吹いていようものなら即、冷房を止めます。冷房を止めても当分は涼しいのでそのまま過ごし、しばらくして室温があがってきたら窓を開け、後は風の力でしのごうというわけですが、その頃にはさっきまで吹いていた風が止んでいたりしてストレスを感じています。

こういうときは景気のいい話がなによりですから、ここ数年練りに練ってきたマル秘の儲け話を特別にご紹介いたしましょう。ご賛同いただいた方にはぜひ実行に移してもらいたいと思います。
数年前からだと思いますが、トイレで放尿・その他の音を聞かれるのが恥ずかしいという女性のために秘密兵器が開発されました。ジャーっという流水音を出して、恥ずかしい音を消してしまうという画期的なマシーンで、オフィスやデパートや飲み屋のトイレでよく見かけます。当事務所では設置しておりませんが、結構普及しているところを見るとなかなかわが国には上品な人が多いのでしょうか。

しかし私は世間が必要としているのは本当はちょっと違うのではないかと思うのです。オシッコの音ってそんなに恥ずかしいものでしょうか。男だけの感覚かもしれませんがそんなもの全然恥ずかしくありません。私の場合は「僕のオシッコはこんなに勢いがいいんだよ、まだまだ若いんだよ」ということを示したくて、なるべく大きな音が出るように少しリキミかげんにやるというのが真実です。逆に大きな放尿音の出る機器を取り付けて、用をたすたびにそれを使用したいくらいです。
話が落ちてしまいましたが、本当に恥ずかしいのは「大」の臭いです。「大」をした後に家内に入られても恥ずかしいです。飲み屋等のトイレで「大」をして、まだ香り(臭い?)が残っているのにそのすぐ後に美しい女性に入られたらこれはもうとてもいけません。その女性が知り合いの女性だったりしたら恥ずかしくてその場から逃げ出したくなるに違いありません。
ここでようやく儲け話に繋がります。換気扇よりもはるかに強力な「瞬間急速消臭マシーン」を作れば絶対に売れるはずです。売れたら儲けの1割をアイディア料と振り込んでください。可能性は極めて低いですが、万一売れなくて損をしても私は責任を負いません。


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