第15号「後始末が大事」(2012年7月13日配信)

 以前、同じ「見本」というハンコを3個も買ってしまうハメになった、えらくツイてない話をしましたが、また似たような体験をしてしまいました。
 ある懸賞に応募しようとネットで情報を探しました。締切日は分かったのですが、それ以外の詳細が分かりません。「詳細は、雑誌〇〇を参照」と書いてあったので、その雑誌〇〇を買いに書店へ行きました。駅前デパーの書店にはなかったので近所の図書館に行きました。図書館に到着する直前に「あ、今日は月曜だから休みだった」と気がつきましたが一応行ってみるとやはり休みでした。

 翌日の火曜日に出直しましたが雑誌〇〇は見つからず、職員に訊いてみると「桶川市の△△館と久喜市の県立図書館なら扱っています」ということでした。取り寄せることもできるが時間がかかるとのことなので、直接行って閲覧することにしました。建物は駅から近くてすぐ分かったのですが、何と!昨日・今日と連続して休館だったのです。なぜ連続で休むんだ?と思いましたが仕方ありません。桶川駅まで引き返しました。

 電車に乗ったついでに大宮まで行くことにしました。大宮の書店ならあるだろうと考えたのです。さすがに大型書店だけあって雑誌の種類の多さに驚きました。見つからないので店員に尋ねると、時間をかけて調べてくれましたが「どうも平成21年頃廃刊になったようなのですがはっきりしません。名前を変えて発行しているかもしれませんが、この名前では発行されていないようです」ということでした。雑誌のリニューアルの可能性もあるので、念のため大宮の市立図書館に寄ってみました。もちろん見当たらず、調べてもらったら21年から休刊で、発刊分が保存してある図書館もあるが閲覧だけで貸出しは出来ないとのことでした。

 作ってはみたもののその後の更新が中断しているブログやホームページに時々お目にかかります。しかし、組織等が解散してしまったのに抹消されてないホームページの情報を、現在も有効と信じて骨折り損のくたびれもうけをしたのは初めてです。開店休業の情報はたいてい判断できるのですが今回はやられてしまいました。ネットの情報は確かに便利ですが、こういうことがあるので要注意です。

 後始末というものはおろそかにされがちです。近々選挙があるとかないとか巷ではうるさいですが、立候補者のポスターもそうです。最近は専用の掲示板に張るようになりましたが、昔は個人宅の塀とか電柱とかにベタベタ貼っておりました。が、選挙が終わって剥がす段になると多くの候補者はほったらかしでした。
 普通の人は、入室するときは挨拶しますが退室するときはいい加減です。子供も必要なオモチャは自分で出しますが片付けません。人間だけではありません。猫だって外へ行きたいときは障子戸を自分で開けますが、出た後は閉めません。
このように目的達成のためにはシッカリやるのに、用が済めばいいかげんになるのは人間でも猫でも自然なこと、本能に従ったことなのでしょう。しかしそれでは困るので、ブログやホームページが1ヶ月更新されなかったら登録者の生存を確認する、3ヶ月音沙汰がなかったら注意喚起の表示が出るようにする、6ヶ月経過したら削除する、といったことが出来ないものでしょうか。運営者にはぜひ検討して欲しいと思います。

 ネットに関してもうひとつ思うことがあります。それはホームページ等にメールアドレスを掲載し、送信を歓迎するような記載をしておきながら、こちらからメールを送っても何の反応も無いという事が稀にあります。電話してみると秘書が調べてくれて「あ、まだメールを開いてないようです。帰ったら伝えます」と言ってくれたのですが、その後何の音沙汰もありません。
見る暇も無いくらい、また返信する暇も無いくらい忙しいのなら初めからメールアドレスなんか掲載しなければよいのにと思います。


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